城と夢
中世の城。
姫ライモンダは、十字軍に発った騎士ジャン・ド・ブリエンヌの帰りを待っている。祝いの宴のあと、まどろんだライモンダは、一族の守護精霊「白い貴婦人」に導かれて夢を見る。夢の中に婚約者ジャンが現れるが、続いて見知らぬ東方の騎士の不吉な幻影が立ち現れ、ライモンダは不安に目を覚ます。

Raymonda
夢と現の境で、姫はただ一人の騎士を待つ。
城と夢
中世の城。
姫ライモンダは、十字軍に発った騎士ジャン・ド・ブリエンヌの帰りを待っている。祝いの宴のあと、まどろんだライモンダは、一族の守護精霊「白い貴婦人」に導かれて夢を見る。夢の中に婚約者ジャンが現れるが、続いて見知らぬ東方の騎士の不吉な幻影が立ち現れ、ライモンダは不安に目を覚ます。
求愛と決闘
城の中庭で盛大な宴が開かれると、そこへ夢に現れた東方の騎士アブデラフマンが姿を見せる。
彼はライモンダに激しく求愛し、拒まれると力ずくで奪い去ろうとする。そこへ十字軍から帰還したジャン・ド・ブリエンヌが駆けつけ、二人は決闘する。アブデラフマンは倒れ、ライモンダとジャンの愛が守られる。
結婚式(ハンガリーの祝典)
ジャンとライモンダの結婚を祝う、華やかなハンガリー風の祝典。
民族色ゆたかな性格舞踊と、格調高いグラン・パ・クラシックが交互に披露される。ライモンダの手拍子を打つヴァリエーションをはじめ、様式美を尽くした踊りの饗宴で幕を閉じる。
結婚式を彩る第3幕は、ハンガリーの民族色と古典様式が融合した壮麗なディヴェルティスマン。物語から独立した純粋な「踊りの祝典」として、「ライモンダ第3幕」の名で単独上演されることも多い。
ライモンダは全幕を通じて五つものヴァリエーションを踊り分ける、体力と表現力を要する大役。とりわけ第3幕の、片手を頬に添え手拍子を刻むヴァリエーションは、この作品を象徴する名場面である。
作曲家グラズノフによる重厚で交響的なスコアは、バレエ音楽の枠を超えた完成度を誇る。踊りの様式美と一体となり、作品全体に格調高い響きを与えている。
この作品で出会う用語
『ライモンダ』は、込み入った物語を追うより、踊りと音楽の様式美そのものを味わう作品です。筋は「姫ライモンダが、婚約者の騎士ジャンと、求愛してくる東方の騎士アブデラフマンとの間で試練に遭い、最後は愛する人と結ばれる」というシンプルなもの。見どころは、ライモンダが全幕で踊る五つのヴァリエーション、とりわけ第3幕の手拍子を刻む踊りです。ハンガリー風の華やかな祝典が続く第3幕は、それだけで独立上演されるほど。グラズノフの重厚な音楽とともに、格調高い「踊りの祝祭」に浸ってください。
上演時間・あらすじ・登場人物は上演する版によって異なる場合があります。
観劇の際は、主催者の公式情報もあわせてご確認ください。