出会い
イタリアの都ヴェローナ。
モンタギュー家とキャピュレット家は長く敵対し、街ではしばしば争いが起きている。モンタギュー家の青年ロミオは、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込み、そこで一族の娘ジュリエットと出会い、たがいに一目で恋に落ちる。夜、月光の下のバルコニーで、二人は永遠の愛を誓い合う。

Romeo and Juliet
二つの家の憎しみを越えて、若い恋が運命に触れる。
出会い
イタリアの都ヴェローナ。
モンタギュー家とキャピュレット家は長く敵対し、街ではしばしば争いが起きている。モンタギュー家の青年ロミオは、キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込み、そこで一族の娘ジュリエットと出会い、たがいに一目で恋に落ちる。夜、月光の下のバルコニーで、二人は永遠の愛を誓い合う。
秘密の結婚と決闘
ロレンス神父のもとで、ロミオとジュリエットは秘密のうちに結婚する。
しかし街の広場で、ジュリエットの従兄ティボルトがロミオの親友マキューシオを刺し殺す。怒りに駆られたロミオは、復讐としてティボルトを討つ。この罪により、ロミオはヴェローナから追放される身となる。
別れと悲劇
夜明け、追放を前にしたロミオとジュリエットは、寝室で切ない別れの時を過ごす。
親の決めた別の結婚を迫られたジュリエットは、神父の計略で仮死の薬を飲み、墓所に葬られる。だが報せの行き違いから、ロミオは彼女が本当に死んだと思い込み、絶望して自ら命を絶つ。目覚めたジュリエットは、事切れたロミオを見て、後を追う。
第1幕、月光のバルコニーで踊られる愛の二重奏は、全幕でもっとも有名な場面。ためらいと歓喜がほとばしる高揚感あふれる振付が、若い二人の恋の始まりを鮮烈に描き出す。
重々しく威圧的なこの音楽(「騎士たちの踊り」)は、両家の対立と運命の重さを象徴する名旋律。テレビCMなどでも使われ、バレエを知らなくても耳にしたことのある人が多い。
バルコニー・寝室・墓場という三つのパ・ド・ドゥが、出会い・結婚・死という物語の節目を描く。チュチュや技巧の誇示よりも、演技と感情表現で見せる20世紀ドラマティック・バレエの代表作である。
『ロミオとジュリエット』は、シェイクスピアの物語を知っていればそのまま楽しめる、とっつきやすい作品です。敵対する二つの家に生まれた若い二人が恋に落ち、すれ違いの果てに悲劇を迎える——筋は明快です。見どころは、月光のバルコニーで踊られる愛のパ・ド・ドゥと、「騎士たちの踊り」の重厚な音楽。技の華やかさより、踊り手の演技力と感情表現に注目すると、心に迫るものがあります。なお振付家によって版が違い、演出や細部の印象が変わるので、誰の版かを知って観るとより楽しめます。
上演時間・あらすじ・登場人物は上演する版によって異なる場合があります。
観劇の際は、主催者の公式情報もあわせてご確認ください。