パッセ(ルティレ)を通る
デヴェロッペは動脚をいきなり伸ばすのではなく、軸脚の膝あたりのパッセ/ルティレを通ってから伸ばします。ABT のバレエ辞典は、チェケッティ・メソッドでは横のルティレを通り、ロシア派・フランス派では方向に応じて前または後ろのルティレを通ると説明しています。
基礎
曲げた脚を引き上げ、空中でゆっくり伸ばしていく動き。
デヴェロッペは「発展させた・広げた」という意味のフランス語で、動脚をいったん曲げて軸脚の膝あたり(パッセ/ルティレ)まで引き上げ、そこから前・横・後ろへゆっくり伸ばしきる動きです。アメリカン・バレエ・シアターのバレエ辞典も、動脚を軸脚の膝へ引き上げてから空中の開いた位置へゆっくり伸ばす動きと説明しています。脚が開いていく過程そのものを見せるのが特徴です。
動脚を曲げ、つま先を軸脚に沿わせて膝あたり(パッセ/ルティレ)まで引き上げます。伸ばす方向によって、前・横・後ろのどの位置を通るかが変わります。
引き上げた位置から、前・横・後ろのいずれかへ、脚を空中でゆっくり伸ばしていきます。伸ばす速さを一定に保ち、脚が開いていく過程を見せます。
伸ばしきった高さとラインを一瞬保ち、上げたときの道筋をたどって静かに下ろします。急に落とさず、コントロールしたまま収めます。
名称や実施法は流派・教師・振付で異なります。実際の練習では、指導者の説明を基準にしてください。
高く上げた脚を保つには、柔軟性だけでなく体幹と脚を支える筋力、そしてバランスが必要です。アダージョの中でゆっくり行われることが多く、脚がほどけるように伸びていく滑らかさと、伸ばしきった一瞬の静止の美しさが見どころになります。伸ばす方向によって、通過するルティレの位置(前・横・後ろ)が変わります。
デヴェロッペは動脚をいきなり伸ばすのではなく、軸脚の膝あたりのパッセ/ルティレを通ってから伸ばします。ABT のバレエ辞典は、チェケッティ・メソッドでは横のルティレを通り、ロシア派・フランス派では方向に応じて前または後ろのルティレを通ると説明しています。
同じデヴェロッペでも、前(ドゥヴァン)・横(ア・ラ・スゴンド)・後ろ(デリエール)へ伸ばす方向があり、通過するルティレの位置もそれに合わせて変わります。
高く上げた脚を保つには柔軟性・体幹・脚を支える筋力・バランスがそろう必要があります。無理に高さを求めると股関節や腰に負担がかかることがあるため、指導者のもとで段階的に練習します。
どれも脚を上げる動きですが、伸ばしていくのか振り上げるのか、開くのか閉じるのかで分けると混乱しにくくなります。
比較表は横に動かせます →
| 比べる点 | デヴェロッペ | グラン・バットマン | アンヴロッペ |
|---|---|---|---|
| 動きの向き | 曲げてから空中で伸ばして開く | 伸ばした脚をそのまま高く振り上げる | 伸ばした脚を体側へ引き寄せて閉じる(デヴェロッペの逆) |
| 速さ | ゆっくり滑らかに | 勢いよく速く | ゆっくり折りたたむ |
| 見どころ | 伸びていく過程と静止 | 高さと勢い | たたんでいく過程のコントロール |
「ただ脚を高く上げているだけ」に見えますが、上げる速さを一定に保ちながら高さとラインを崩さないのは難しく、脚の高さよりコントロールの質が問われる動きです。
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