技法・回転

フェッテとは?

軸足で立ち、脚を鞭のように振って連続回転する技。

ふぇってフランス語 Fouetté(鞭打つ)

フェッテとは?

フェッテは「鞭打つ」という意味のフランス語で、脚をすばやく振る動き、またはその動きを使う回転を指します。舞台でよく知られるフェッテ・アン・トゥールナンは、軸脚をプリエからルルベへ伸ばしながら、動脚を前から横へ開き、曲げて軸脚へ引き寄せる動作を一回転ごとに繰り返します。『白鳥の湖』や『ドン・キホーテ』のコーダで踊られる連続フェッテが代表例です。

意味
脚を鞭のように振る動き、またはその動きを使う回転
代表形
プリエ→ルルベ→動脚の開閉を一回転ごとに繰り返す
見どころ
軸の安定、スポッティング、音楽にそろう連続回転

フェッテの動きを3段階で見る

  1. 軸脚をプリエし、動脚を前へ伸ばす

    軸脚の膝を曲げて床を押す準備をし、動脚を前へ伸ばします。上半身は引き上げ、回転の中心を軸脚の上に保ちます。

  2. ルルベへ立ちながら動脚を横へ開く

    軸脚で床を押してルルベへ立ち、動脚を前から横へ鞭のように開きます。腕も開閉し、回転へ力を伝えます。

  3. 動脚を引き寄せ、次のプリエへ戻る

    動脚を曲げて軸脚へ引き寄せながら一回転し、着地のプリエで次の回転へつなぎます。顔はスポッティングですばやく正面へ戻します。

名称や実施法は流派・教師・振付で異なります。実際の練習では、指導者の説明を基準にしてください。

動き・特徴

一回ごとに軸脚をプリエして床を押し、ルルベへ立ちながら動脚を鞭のように開閉することで、次の回転につなげます。顔をすばやく正面へ戻すスポッティングと、軸を同じ位置に保つコントロールも欠かせません。古典作品では32回の連続フェッテが大きな見せ場になりますが、回数や振付は演出・作品によって異なります。

フェッテをもう少し詳しく

32回転のフェッテ

『白鳥の湖』の黒鳥や『ドン・キホーテ』のコーダでは、32回の連続フェッテが古典バレエを代表する見せ場として知られます。オーストラリア・バレエ団も、両作品のコーダにある32回のフェッテを紹介しています。回数や途中の回転の組み合わせは、演出やダンサーによって変わります。

軸を保つ仕組み

一回ごとのプリエとルルベで床から力を受け取り、動脚と腕の開閉で回転を続けます。スポッティングで視線を戻し、上半身を引き上げることで、同じ場所に軸を保ちやすくなります。

見るときのポイント

回数だけでなく、軸が移動していないか、動脚と腕が音楽にそろっているか、最後まで速度と形を保てているかを見ると、フェッテの難しさと質が分かりやすくなります。

フェッテとピルエット・ピケターンの違い

どれも片脚を軸に回りますが、回転の力をどうつくるか、連続するときにどうつなぐかが異なります。

比較表は横に動かせます →

フェッテとピルエット・ピケターンの違い
比べる点フェッテピルエットピケターン
回り方動脚を開閉して一回転ずつつなぐプリエから軸脚へ立ち、その場で回る伸ばした脚へ乗り移りながら回る
移動ほぼ同じ場所で連続するほぼその場で回る舞台上を移動しやすい
見分け方回転ごとに動脚が横へ開く動脚を一定の位置に保って回る伸ばした脚へ一歩ずつ乗る

*よくある誤解

「勢いだけで何回も回る技」ではありません。一回ごとにプリエ、ルルベ、動脚と腕の開閉、スポッティングを正確に合わせる必要があります。練習では回数を急がず、指導者のもとで軸と着地を一回ずつ確認します。

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