寺院
古代インド。
寺院に仕える美しい舞姫ニキヤと、勇敢な戦士ソロルは、聖なる火の前で永遠の愛を誓い合う。しかしニキヤに横恋慕する大僧正が、二人の秘密を知って嫉妬に燃える。一方、藩主(ラジャー)は、娘ガムザッティをソロルと結婚させようと決めていた。

La Bayadère
寺院の灯りの向こう、裏切られた愛が影の王国で永遠になる。
寺院
古代インド。
寺院に仕える美しい舞姫ニキヤと、勇敢な戦士ソロルは、聖なる火の前で永遠の愛を誓い合う。しかしニキヤに横恋慕する大僧正が、二人の秘密を知って嫉妬に燃える。一方、藩主(ラジャー)は、娘ガムザッティをソロルと結婚させようと決めていた。
婚約の宴
藩主の宮殿で、ソロルとガムザッティの婚約を祝う華やかな宴が開かれる。
踊りを命じられたニキヤは、悲しみをこらえて舞う。そこへ贈り物として花かごが差し出されるが、中には毒蛇が仕込まれていた。噛まれたニキヤに大僧正は解毒剤を差し出すが、ソロルへの愛を貫くニキヤはそれを拒み、息絶える。
影の王国
ニキヤを失った悲しみに沈むソロルは、まどろみの中で幻を見る。
月光に照らされた雪山の斜面を、アラベスク・パンシェを繰り返しながら白い衣の亡霊(影)たちが一人また一人と降りてくる。その中にニキヤの姿を見出したソロルは、束の間、彼女と再会する。一糸乱れぬ群舞が続くこの「影の王国」は、古典バレエの純度の極致とされる。
32人(版により24人)の踊り手が、アラベスク・パンシェを繰り返しながら斜面をゆっくりと降りてくる登場は、バレエ史上もっとも荘厳な群舞の一つ。完璧に揃った隊形が幽玄な別世界を立ち上げ、コール・ド・バレエの実力が最も問われる場面である。
婚約の宴で、愛する人の裏切りを前に踊るニキヤの踊りは、技巧の中に深い哀しみをたたえる。純愛に殉じるヒロインの心情を全身で表現する、ドラマティックな見せ場である。
第2幕で踊られる「ブロンズ像」の男性ヴァリエーションは、金色に塗られた神像が命を得て踊るという趣向。跳躍と静止のコントラストが鮮烈で、男性ダンサーの名技として単独でも上演される。
『ラ・バヤデール』は、悲恋の物語と、幻想的な群舞の美しさを味わう作品です。前半は「舞姫ニキヤ・戦士ソロル・藩主の娘ガムザッティ」の三角関係と裏切りのドラマ。人間関係さえ押さえれば筋は追いやすいです。そして最大の見どころが第3幕「影の王国」。白い衣の亡霊たちがアラベスクを繰り返しながら次々と降りてくる登場は、息をのむ荘厳さです。物語というより「動く絵画」としてその美しさに浸ってください。全幕か「影の王国」で終わるかは版によって異なります。
上演時間・あらすじ・登場人物は上演する版によって異なる場合があります。
観劇の際は、主催者の公式情報もあわせてご確認ください。