クラシック・バレエ|伝統と様式美
クラシック・バレエは、最も古く格式のある様式です。19世紀後半にロシアで確立され、決められた技法・ポジション・物語性にもとづいて踊られます。トウシューズ(ポワント)、チュチュ、左右対称の構成、ターンアウト(脚を外に開く)といった伝統的な約束ごとを大切にします。『白鳥の湖』『眠れる森の美女』など、今も上演される定番の多くがこの様式です。
ネオクラシック・バレエ|古典と現代のあいだ
ネオクラシック(新古典主義)は、クラシックの技法を土台にしながら、よりスピードと運動量を増し、形式を自由に発展させた様式です。ジョージ・バランシンの作品がその代表とされ、左右非対称や、あえてバランスを崩した動き、物語に頼らない一幕ものなどが特徴です。装置や衣装はシンプルにそぎ落とされることが多く、音楽と身体そのものを楽しませます。
コンテンポラリー・バレエ|枠を越える表現
コンテンポラリー・バレエは、もっとも自由度が高い様式です。モダンダンスやジャズなど他のジャンルの動きを取り入れ、音楽もクラシックに限らず、ときに無音で踊ることもあります。裸足で踊ったり、床に近い動きや背骨のしなやかさを重んじたりと、クラシックの「引き上げ」とは異なる身体の使い方が求められます。振付家が新しい動きの語彙を生み出していくのも特徴です。
境界はゆるやかで重なり合う
3つの様式はきっぱり分かれているわけではなく、実際には重なり合っています。多くのバレエ団は、古典の全幕作品と、ネオクラシックやコンテンポラリーの作品を同じシーズンで上演します。「どれが上か」ではなく、それぞれの良さがあると考えると、観る作品の幅が広がります。
よくある質問
- Q.クラシックとコンテンポラリーのバレエはどう違いますか?
- A.クラシックは19世紀に確立された伝統的な技法・様式美にもとづき、トウシューズや物語性を大切にします。コンテンポラリーは他ジャンルの動きを取り入れ、音楽や衣装も自由で、裸足で踊ることもあるなど、より柔軟な表現が特徴です。
- Q.ネオクラシック・バレエとは何ですか?
- A.クラシックの技法を土台にしつつ、スピードや運動量を増し、形式を自由に発展させた様式です。ジョージ・バランシンの作品が代表とされ、物語に頼らない抽象的・音楽的な作品が多いのが特徴です。

