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観劇

バレエの歴史をざっくり|ロマンティックからモダンまで

今あなたが劇場で観る一本は、数百年の積み重ねの上にあります。難しい年号は抜きにして、大きな流れだけをつかんでおくと、舞台がぐっと立体的に見えてきます。

宮廷から劇場へ(起源)

バレエはルネサンス期のイタリアの宮廷舞踏に始まり、フランスへ伝わって発展しました。みずから踊ったことでも知られるルイ14世は、1661年に王立舞踏アカデミーを設立。やがて踊りは宮廷の余興から、専門家が劇場で見せる芸術へと姿を変えていきます。パリ・オペラ座の流れもこの時代に源を持ちます。

ロマンティック・バレエ(19世紀前半)

19世紀前半、ロマン主義の流れのなかで「ロマンティック・バレエ」が花開きます。妖精やこの世ならざる存在を描く幻想的な作品が好まれ、つま先で立つポワントの技法や、ふんわりと長い「ロマンティック・チュチュ」が広まりました。『ラ・シルフィード』や『ジゼル』がこの時代を代表する作品です。

クラシック・バレエ(19世紀後半・ロシア)

やがてバレエの中心はロシアへ移ります。振付家マリウス・プティパが、様式美と構成美を極めた「クラシック・バレエ」を確立しました。チャイコフスキー音楽による『眠れる森の美女』『くるみ割り人形』、そしてプティパとイワノフによる『白鳥の湖』の改訂版など、今も世界中で上演される定番の多くがこの時代に生まれています。

バレエ・リュスとモダンへ(20世紀)

1909年、セルゲイ・ディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)がパリで旋風を起こします。フォーキンらの斬新な振付、最先端の美術や音楽との協働は、バレエの表現を一気に押し広げました。20世紀にはバランシンの新古典主義や、ベジャールらのコンテンポラリーへと多様化し、現在へと続いています。

よくある質問

Q.ロマンティック・バレエとクラシック・バレエの違いは?
A.ロマンティック・バレエ(19世紀前半・主にフランス)は妖精など幻想的な題材と長いチュチュが特徴です。クラシック・バレエ(19世紀後半・主にロシア)はプティパが確立した様式美と構成美が特徴で、『白鳥の湖』などが代表作です。
Q.ポワント(つま先立ち)はいつ頃から?
A.つま先で立つ技法が広まったのはロマンティック・バレエの時代(19世紀前半)とされ、妖精のように軽やかに見せる表現として発展しました。

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