Kumamoto International Dance Festival 2026
Kumamoto International Dance Festival 実行委員会
- 会場
- 熊本県熊本市中央区・熊本県立劇場 演劇ホール
- 料金
- 全席自由 前売5,000円/当日6,000円

Paquita
胸元の小さな肖像が、失われた名前と未来を取り戻す。
WATCH IT NEXT
Kumamoto International Dance Festival 実行委員会
公式情報の確認日つき。購入前には主催者ページで最新情報をご確認ください。
第1場 出会い
ナポレオン軍が駐留するスペイン、サラゴサ近郊。
フランス軍将校リュシアンは、村の祭りに現れた旅芸人一座の娘パキータに惹かれる。パキータも心を動かされるが、身分の違いを理由に求愛を退ける。一座の頭領イニゴはパキータを自分のものにしたいと願い、リュシアンを疎む。そこへ、政治的な思惑から別の縁談を進めたいスペイン総督ドン・ロペスが加わり、二人はリュシアン暗殺を企てる。
第2場 救出
一座の住まいで陰謀を盗み聞いたパキータは、訪れたリュシアンに危険を知らせようとする。
イニゴは眠り薬入りの酒を勧めるが、パキータは杯をすり替え、イニゴ自身を眠らせる。彼の服から落ちた小さな肖像を取り戻したパキータは、仕掛け扉を使ってリュシアンと脱出する。身分差を恐れていた少女が、自分の判断と勇気で将校の命を救う場面である。
正体と祝宴
フランス軍将軍の邸宅。
戻ったリュシアンは命の恩人としてパキータを紹介し、彼女は暗殺を命じた総督を告発する。やがて壁の肖像と手元の小さな肖像が一致し、パキータがかつて襲撃されたフランス貴族一家の生き残りだと判明する。身分の壁は消え、パキータとリュシアンの結婚が認められる。物語の解決後、グラン・パ、ヴァリエーション、マズルカなどが連なる華麗な祝宴で幕を閉じる。
『パキータ』は、マジリエとデルデヴェズによるロマンティック・バレエの物語を土台に、プティパとミンクスが古典的な祝宴の踊りを重ねた作品。芝居と性格舞踊で進む前半、純粋なクラシック技巧を見せる終幕という二つの時代の魅力を一作で比べられる。
群舞のアントレ、主役のアダージョ、ソリストたちのヴァリエーション、主役のソロ、全員のコーダへ進む祝宴の中心。コール・ド・バレエの端正な隊形と、踊り手ごとに質の異なる高度な技巧が次々に現れる。全幕が上演されない場合も、この部分だけで古典バレエの見本帳として成立する。
全幕復元版は全2幕3場だが、日本の公演や発表会では祝宴部分を『第3幕』と呼ぶことがある。幕と場の数え方、上演版、抜粋範囲が異なるためで、『第2幕のグラン・パ』『第3幕』『グラン・パだけ』が近い場面を指す場合がある。公演プログラムの演目表記を確認すると迷いにくい。
終幕には後世の挿入曲や別作品由来の音楽も受け継がれ、上演団体によって人数・曲順・番号が変わる。『第4』『第5』『エトワール』などの通称だけでは同じ曲を保証できないため、踊る場合は音源、冒頭の振付、使用版を指導者と照合することが大切。
公演名が『パキータ 第3幕』や『グラン・パ』なら、長い物語をすべて予習する必要はありません。最初に大人数の隊形、次に主役二人のアダージョ、ソリストの短いヴァリエーション、最後に全員のコーダという流れだけ押さえると、踊り手ごとの音楽性と技の違いを楽しめます。全幕なら、小さな肖像、眠り薬入りの杯、仕掛け扉、壁の肖像が物語の鍵です。パキータは助けられるだけのヒロインではなく、自分で危険を見抜きリュシアンを救う人物として観ると、祝宴の誇りがより鮮明に見えます。
上演時間・あらすじ・登場人物は上演する版によって異なる場合があります。
観劇の際は、主催者の公式情報もあわせてご確認ください。
CONTENT NOTE
作品の筋・配役・上演時間は版によって異なります。Ballet Mapでは複数の版に共通する流れを軸に、 公的劇場・主催団体の公開情報を参照して編集しています。
情報の集め方・訂正方針を見る →